今(個人的に)、板垣伸が熱い!(かこのたわごと)

バスカッシュを6話まで見ました。
ここまでは文句なしに面白いです。
特に1話の完成度の高さには惚れ惚れしました。
渡辺敦子さんはやっぱ凄いや。
それにしても板垣伸の演出って普通に巧いですよね。
アニメファン的な評価はどうなんだろう?
テンポが良くてカットの流れは凄く鮮やかに思えます。
時間の経過もいい意味で杜撰さを狙ってるのがハマってますね。
あとはやっぱりカメラワークかな。
TVシリーズはあれくらい無闇にカメラを振ってしまった方が、より気楽に楽しめる作品に仕上がると思うんですよね。
この際FIXのレイアウト云々は必要ないと割り切ってしまえばと。
中途半端な画面作りのこだわりを見せ付けられると逆に映像として息苦しくなっちゃう気がするんですよねえ。
その点板垣さんはアニメーター、それもテレコム出身なのに達観してますよね。
近年の他の絵描きさん出身の演出家とは一味違うかも。


とにかく僕はTVシリーズならカメラワークは派手な方が良いですね。
マルチボケもなるたけ沢山使って欲しい。
と言うのもビスタの画面になってからは止めで持たせられるレイアウトって凄く描きにくくなってると思うんですよね。
左右の空間を寂しく開けるくらいならカメラを振って欲しいと思う。
ただこでらかつゆきさんなんかがよくやる横に収めるゲームの立ち絵的なレイアウトは凄く良いと思います。
あれが入ると何だかビスタの緩い画面が瞬間的に締まる感じがする。
変だと言う人もいるけど僕は特に違和感は感じませんね他のコンテマンもどんどんやったら良いと思う。
私見ですが近年のTVアニメはビスタサイズになってよりキャラ主体の映像にシフトしていったという印象ですね。
こと感情表現の幅に関してはスタンダードの頃と比べても格段に拡がったのではないかと。
それはやっぱりカメラの動ける範囲も拡がったからだと思うんですけどね。
僕としてはこれからアニメの演出はそこら辺を有効に使って欲しいと思います。
お目汚しにもならない一素人の戯言ですが。(09年執筆)

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