カバネリの画・これだけは言わせて

スタイルとして見ると、えらく古いと思うし、洗練されてない。
今の世代のアニメーター達が描きなれてないものだから、いびつな絵になってると思う。
とはいえ今の若い視聴者がカバネリのビジュアルを受け入れていることに、僕的には少なからずアニメを受容する日本人のイビツさを感じてしまう。
価値基準がたぶん、大半の若者にはないのね、最新のものであるとお上から提示されれば疑いようもなく受け入れてしまう、それが今の日本のアニメ・マンガ・ゲームのビジュアルの指針になりつつある。
思えばオタク的な感性が薄れてきたのかもしれない、普遍的になりすぎたから。
カバネリは確かに撮影や仕上げの効果でパッと見は今風のアニメにも見えなくはないから絵としての違和感はないかもしれない、だけどあのスタイルを最新のモノであると信じて疑わない若い世代がいるということは、知っていて楽しむのと、知らないで楽しむことの違いが分からないと言うことだ。
つまり、アニメオタクは本当に希少な存在になりつつあるのだ。
今年そういった点で、僕の中ではカバネリショックというのは確かにあった。