『ダメな女』感想(かこのたわごと)

旅行の最終日、東京駅の本屋でまた村上龍の本を買ったのだ。タイトルは「ダメな女」で、俺にしては珍しく、ここ数日でもう読み終わった。
というのは細かい点を辞書でいちいち調べなかったという事もあるが、何より読み易かった。
女性誌連載だからと思うが。文章的には非常に簡単だ。内容は、いつもの村上龍だ。この人は10年経っても何も変わってない。
そういうのを感じさせる本だった。ただ、顔黒女子高生の話は素直に面白かった。俺は村上しか読んでないから、思想が村上一色しかない。
もっと本は読まなくてはいけない。それは今後の課題だ。漫画でも小説でも、一冊一冊を丹念に噛み締めて読まなくてはいけない。
忘れてしまったら、読むのに費やしたその時間は全く意味がない。その為に俺は以前から本は辞書を引きながら読んでいる。
それはいいと思う。読み易かったのはそのお陰なのかな?村上の思想をある程度理解していたという下敷があったから読み易かったという事か。
いや、それは同じ本を二回目読んで分かり易かったと言ってる様なものなのではないか?、と。
まぁ、読み易かった理由は他にもあったのだ。「ダメな女」は他の文庫と比べ圧倒的に文字が大きく、行間は広かった(笑)。普通の文庫のページ数に相当させるとかなり少ないのだと思う。
…ちょっと無意味に論理的に書いてしまった。まぁいいのだ。これも修行のうちだと思う。詰まる所、夢に向かって…!という事だ(青臭っ)。
(2004年10月26日 12:43 携帯メモより)


当時修学旅行帰りの新幹線でこの本を読んでいたら担任の女性教師にひどく驚かれ、若干ムッとした記憶がある
どうやら僕が普段読書をするような人間だと思わなかったらしく(まぁ当たってはいるが)、意外に思ったようだ

ダメな女 (光文社文庫)

ダメな女 (光文社文庫)