【ワンシーン解説】「GOLDEN BOY さすらいのお勉強野郎」1話

本稿で取り上げるのは江川達也原作北久保弘之監督のOVAGOLDEN BOY さすらいのお勉強野郎」である。本作は96年に制作された。全6巻。
東大法学部を中退した主人公、大江錦太郎がフリーターとして、毎回様々な職業を体験し、奮闘する様を描いている。
今回は第一話のひとつのシーンを取り上げる。シーンの効果としては、いわゆるギャグシーンにあたる、随一のシーンだ。

やくざに借金の返済をせびられる自転車屋の親父を尻目に、それを助けんとする主人公錦太郎のショットに見せかけて、直後何食わぬ顔で通りの角を曲がっていくというブラックユーモアの効いた一連のシーンである。

ここではまず、鬼のような形相でやくざを睨み付ける錦太郎のショットにはじまり、それに感づいたやくざと自転車屋の親父を映してみせることで、救いのヒーロー登場といった期待感を見ている視聴者にも煽らせる効果を醸している。



そのため、助けに行くのが当然という流れの効果を生み、次のカットで角を曲がって去ってしまう錦太郎のアクションを上手くつなげることで、視聴者にあっけにとられた印象を抱かせる、一種のおかしみを演出していると考えられる。






筆者は初見でこの一連のシーンに抱腹絶倒し、笑いをこらえる事ができなかったのを、まるで昨日のように思い出すことができる――それほどまでに今も印象に残っている名シーンだ。
錦太郎が門を曲がるタイミングの妙もこれ以上ないものに計算されている、そのカットで特に凝った照明効果などを使わず、極めて客観的な描写に留めていることで、ギャグとしての一種の空虚さの演出にも一役買っているといえるだろう。

筆者がいまも何度も見返している作品であり、その中でも秀逸のワンシーン・ワンショットである故に今回、自信をもっておすすめすることにした。

駄文済まない

駄文済まない


Hは同人誌を一人で買えるようになったのであろうか?一年前の奴は満18歳でありながら、ショップで18禁同人誌を、「恥ずかしくて買えない」などとほざき、同行した俺を散々困らせた。奴は夜のオカズに関しては完全にネット専門、エロ本一冊すら買ったことがない、情けない童貞ヲタだった。モニター越しでしか同人誌を見たことがなかったのである。あの時結局俺が促さなければ、軽くもう一時間は経っていた。
それから一年、Hは同人誌を一人で買えるようになったのであろうか?


駄文度々済まない


アニソンオンリーのカラオケ大会、愚にも付かないこの様な企画を考える様な奴は無論、私とHぐらいだ。いや、確かにS口が突拍子もなく「ネギま!」の神楽坂明日菜のキャラソン、「GIRLSブラボー!」のOPを唄ったのには意表を突かれたが。

この日の前日Hは参加メンバー全員に、「お前らがオカズにしてる、エロ本でも同人誌でも良いから、持参して持って来い」と促した。当然私は、みんなで自分の夜の肴の、見せ合いっこでもするのだろうと思っていたから、とっておきの抜ける同人誌三冊と、エロゲーの公式ムック本と、イラスト集をカバンに詰め込み、戦地に赴いた。ところがどっこい、そうは問屋が卸さない、奴は、Hは、我々が持参した大量のエロ本ないしエロ同人誌を、自宅のPCが故障している、ここ数日溜まっているとの理由で、とどのつまりちょっと貸せやと、お前らのオカズちょいと貸せやと、こう宣ったのだ。私が後の悔いの念にかられた時、それは後の祭りだった。返された同人誌には、既にコレクションとしての価値は皆無、劣悪な状態で私の元に戻ってきたのである、それだけではない、いや、それ以上に危惧しなければならないのは、奴が、Hが、私の同人片手にマス掻いたという事実だ。結果として私はその三冊の同人誌をHに格安で買い取らせ、手放す事で始末をつけたのだが、果たして得策であったか、いや、というのは、図らずも今になってちょっと、後悔してしまってたりなんかするのだ。


(2006年の僕のメールマガジンより)

第3回現視研アニソンオンリーイベント総括的反省(※個人的見解)

まず結論から言うが今回のカラオケ大会、はっきり言って小生は失敗だった様に思う。と言うのも、やはり曲数が少なすぎた。S田レベルのヌルオタならともかく、我々現視研メンバーをあの程度のレパートリーで満足させようというのはとても正気の沙汰とは思えない。歌いたい曲が歌えない、カラオケに来たというのにこれでは生殺しだ。オナニーしてるのに射精をガマンさせられる様なものだ。結果として我々は歌える曲を歌うしかなかったのだ。後半、涼宮ハルヒオンステージイベントと化してしまったのもそれが原因であろう。(と言っても、まぁこれは追加メンバー約一名のみに非があるのかもしれんが。)


あらかじめ考えてきてもらったはずの持ち歌5曲もあまり功を奏さなかった様に思う。DAMエロゲーソングが弱いという事実を今回酷く痛感させられた。あまり個々のオリジナリティを感じさせる選曲が出来なかった事に戸惑った参加者も多い事と思う。


小生に関して言わせてもらえば、歌いたいと思った曲が、常にS口とカブってしまうというのが悩みの種であった。そこで小生の場合、S口とのデュエットにヒューマニズムを侵害しない程度の一抹の不快感を覚えつつも、彼と曲がカブらない様、往年のアニメソングで個人的な勝負に出たという訳なのだが、まさか“チャチャにおまかせ!”に食いつかれるとは思わなかった。あわよくば次は1人で、思いっきり能登麻美子の“ヒットをねらえ!”を歌い切りたい。そんな所存だ。


※注・このメール関して一部の内容はS口氏には宛てていません。


※注2・このメールに関しての誹謗中傷は甘んじて受けます故、ご感想をお待ちしています。


(2006年の僕のメールマガジンより)

最後の言って何だよ

最愛の友人からこういう返事が来るとは思わなかったし、今となっては正直、身勝手過ぎる態度にムカついてもいる。
けれども、当時はとてもとても反省したし、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
もう6年以上経ったものの、未だに音信普通だ。そろそろ許して欲しいものよ。
暴力大嫌いだった僕がお前をどうしても一発、ぶん殴ってやりたいのだ。


最後の言


これは最後だ。
私には貴公と会う気が毛頭無い。もし勝手に家を尋ねられても同様だ。応対はしない。私は我が道をこれからも往く。
そして貴公も自分の道を往けば良いだけのことで、今迄と特に何か変わるわけではない。ただ横にいた気がする酔狂な阿呆がいなくなっただけだ。
そして、もう不安定な関係など不必要である。道が折衝することはいいかもしれんが、交わることはもう望まん。
俺が吐きたいのはそれだけだ。
最後に今迄、連絡出来ず済まなかった。
メールを出すことすら億劫になる、俺はもう、そういう存在としか貴公を見れなくなったのだな。
いや、これは妄言だな。
最期に重ね重ね済まん。(2007、友人Yからのメールより)




さらば、


小生は、会ってまず初めに貴殿に謝るつもりだった。もし、貴殿といつでも顔を合わせられる環境にいたら、そんなことはしなかったと思う。
電子メールは、生の感情が殺される極めて無機質なコミュニケーションだ。
俺はメディアという名の海に溺れた愚者、そのものだった。
これを機に、あらためて、メディアリテラシーを一から学ぼうと思う…
ありがとう、Y。
もう思い残すこともない。(2007、僕の返信メールより)

夏の写真

今年の8月に日本工学院八王子専門学校を見物に行ってきた。
JR八王子駅から無料送迎バスが巡回しており、人里離れた場所にあるのだが、想像以上に広く綺麗な所だった。
機会があれば今度は何か催しのある時に行ってみたい。






『無限のリヴァイアス』10年振りの再見の六


まるで高校の文化祭前日の準備風景を淡々と描いているようで、こういう真っ当な青春描写を見ると谷口監督の屈託の無い人間性が現れているように思える。どん底な学生時代を過ごした僕のような人間にはいささか眩しく、できることなら目を背けたいような、リヴァイアスでそんな風に感じるエピソードはおそらくこの11話だけだろう。
当時はそんなこと微塵も思わなかったんだけどなぁ。ただ、リヴァイアスらしからぬ爽やかな回だったから印象には残っていた。

無限のリヴァイアス Vol.6 [DVD]

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『スクライド』4話まで

ちょっと息抜き程度のつもりが『スクライド』を4話まで見てしまった。
リヴァイアスに続く谷口悟朗黒田洋介平井久司作品としてこれもやはり10年前にリアルタイムで視聴していたのだが、当時はあまりの作風の違いに戸惑ってしまった部分があった。
どっこい、この度見返してみると俄然楽しめている。自分の心境に変化を感じざるをえない。
往年の少年漫画よろしくプライドだけで生きてる登場人物が、安い茶番を本気でやってるところに清々しさを感じる。当時の斜に構えた自分にはこの面白さが理解できない訳だ。

スクライド Blu-ray BOX

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